Column

Daniel Powter / Daniel Powter


最近は他のアーティストの音楽を聴くよりも、サンプリングCDのドラムの音ばかりを聴いている僕ですが、さすがに2〜3時間ぶっ通して「ドン、ドゥン、パスッ!」なんてドラムの音ばかり聴いていると、耳よりも先に頭が参ってくるんですね。真っ白になって何も考えられなくなってくる感じでしょうか。意外にも座禅のような効果すらあるんです。ヘッドホンでドラムの音を聴きながら目をつむり、なぜか自分自身を見つめ直したりして。はたから見たらちょっとコワい画です。
で、そんな感じで思いを巡らせると、マジで昔の自分に意識が帰って行くんです。自分が幼い頃に好きだった音楽、中高生の頃に好きだった音楽、大学時代によく聴いていた音楽の記憶が次々と、それこそ溢れるように出てくるんですね。僕のようなお粗末な脳の中にもこれだけ深層記憶があるんだなあ、とビックリするくらい思い出しちゃって。好きだったアニメの主題歌とかも完璧に歌えたりしてね。あんまり高級そうな音楽とかは聴いてこなかったことも痛感したりして。
このDaniel Powterも(ジャケ大・大好き。曲とアレンジも最高)今年初めによく聴いていたのですが、これも数年後には「あの頃あんな曲聴いていたなあ」なんて思い出すんでしょうね。僕の曲も聴いた人にとってそういうさりげない存在になればいいなあ、なんて思いながら、今朝もこれからサンプリングCDを聴きつつ曲を作ります。

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