Column

Steph Pockets / Flowers


偉大だったり有名だったりする親の子供って僕には分からないような苦労があるんだろうなあ、なんて、この前深夜番組見ててふと思いました。
日本で一番エライ人の息子ってだけで深夜のトーク番組を任されたりして、これはこれで自分自身の能力以上のものを期待されてしまったりする訳で、ゲストの人からも「お父様によろしく」なんて言われて「あれ?自分はスルー?」みたいなシチュエーションもたくさんあるだろうし。自分の力だけで成し遂げたはずの事も「やっぱり血は争えないねえ」なんて見られたりして、結局のところ等身大に判断されることがなかなか難しいだろうなあ。
このSteph Pocketsも、小さい頃からそんな周囲の声やプレッシャーを受けまくって音楽を作っているに違いない。なのにそんなプレッシャーを全く感じさせない強靱なsoul musicを作っていて大好き。音楽の良さにそんな下らない話題性は不要なんだよね。しかも2ndはきっちり横顔ジャケ。
2世ミュージシャンのすごい部分は「血筋」や「恵まれた環境」なんかではなくて「普通の人では考えられないプレッシャーへの耐性」なんじゃないかな。「横浜の下町の惣菜屋の次男坊」という、音楽をやるにあたって全くノンプレッシャーでいられる僕はなんて幸せ者なのでしょう。

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