Column

Snatch / Guy Ritchie


生きていく上で僕が大切にしていることの1つに「リズム・テンポ」っていうのがありまして。日本語だと「間」っていうんですかね。もう間の悪いヤツとか、間の抜けたヤツとか、ホント大っ嫌いなんですよ。「衣・食・間・住」って呼ぶくらい、ものすごく重要視してるんです。
それがまた性格にも表れていて、ホントせっかちなんですね。この前自宅に「TVチャンピオン 全国慌てん坊選手権」の出場依頼ハガキが来たくらいですから。しかも自分では自覚がないので、知らない間に周りの人々を急がせたり焦らせたりして、多大な迷惑をかけているらしいんです。
「音楽やってるからリズムを重視してる」とかそういうカッコイイ理由ではなくて単にグズグズしてるヤツが嫌いなんですね。そんな僕を人々は「少し躁の気があるのではないか」と心配してくれていますが、それを言われるたびに、躁病のことを「みさお病」と読んでいた恥ずかしい過去を思い出すので心配ご無用です。
何の話だっけ?あ、映画か。そう、この「Snatch」の監督ガイ・リッチーは、そのテンポ感がすごく僕と似てるんですよ。飛行機での移動シーンなんて一瞬で、まるで地球が1つの街にスッポリ収まっている気にさえなってしまう。金、名誉、人間関係、そして人命さえもが全てバカバカしく感じられるスピード感。忙しいことを「悪」と捉えがちな最近の風潮を笑い飛ばす痛快さが最高。

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