Column

【ヒステリー・ウィルス】

今年のゴールデンウィークはライヴ続き(しかも雨続きw)ということもあって、身体はよく動かしていましたが、ココロ的には、これまでにないほど複雑な思いですごしていました。

この日本という国は昔から良くも悪くも情緒的なお国柄でしたが、ここ最近はヒステリックな空気が漂っているように感じています。
その昔、チェッカーズの歌に「触るものみな傷つけた」とありましたが(今度カバーしてみようかなw)、
 恐怖だったり、
 不安だったり、
 怒りだったり、
 もどかしさだったり、
色々な動機があるにせよ、何となくそんな殺気に近いムードを感じている人も多いのではないでしょうか。



いま僕がよく思うのが、
「ヒステリーは感染する」
ってことです。
しかも空気感染のような物理的なものではなく、文字や言葉などで簡単に他人にうつってしまう。

ツイッターやブログ、Ust動画などで単に「情報」だと思って摂取していても、肝心の発信者側がヒステリー状態になっていることが最近多いんですよね。
その文字や言葉の「情報」にヒステリーが隠されていて、受け取った側は、情報とともにヒステリーまで受け取ってしまう。
しかも発信者側も受け取り側も無自覚なので、知らないうちにヒステリーが爆発的に感染していく。

ちょうどコンピューター・ウィルスに似ていますね。
そのファイルを開けたら知らないうちにウィルスに感染してた、という感覚。
いま僕は、ネットでもリアルでも、そういう「ヒステリー感染」という雰囲気をすごく感じています。



こういう時に「冷静になろう」なんて全く思いません。
冷静になれるものなら最初からヒステリックになんてならないでしょうし、そもそも恐怖や怒りなんてものは、抑えずに発露した方が気が紛れると思うので。
ただひとつ、

 「ヒステリーはウィルスのように感染する」

という自覚はしておいた方が良いと思っています。
でないと誰かのヒステリーを自分が受け取ってしまうどころか、自分自身が誰かにヒステリーを感染させてしまいます。

自分の中のヒステリーを手懐けて、
「怒る時にもイイ感じのひと」
を目指そうと思ってます。

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