Column

10/13 京都ツアーレポ!


ライブ遠征となるとミュージシャンの楽器の移動が大変です。なぜ中塚武のバンドは、ふえ、カスタネット、トライアングルで構成しなかったのでしょうか。これなら軽いし、ポケットに入れて持ち運べるし、どの曲も「ピーピー、カタカタ、チーン」というクールでソリッドなアンサンブルで、R&Bシーンに衝撃と旋風を巻き起こしたことでしょう。
「ピーピー、カタカタ、チーン」だと「和音が出せない」という理由もあって現在の編成に到ったわけなのですが、そうするとやはり、移動は大変になります。最も大変なのはウッドベースの玉木君。普通にもう一人分の切符を買わなければならないくらいデカイ楽器、新幹線では乗降口付近にくくりつけ、タクシーに積み込むのもひと苦労です。京都では運悪くコワモテの運ちゃんのタクシーになってしまったので、「ダッシュボード当てんなや、当てんなや、、このアホンダラ、当てんな言うたやろがい!」と怒られてしまいました。
このタクシー、京都では知る人ぞ知る有名な「永吉タクシー」というのだそうで、内装は完全YAZAWA仕様。出発するやいなや矢沢永吉のDVDを見せられ、永ちゃんを師と仰ぐ運ちゃんのロック論を聞かされるという、まさにR&Bシーンに衝撃と旋風を巻き起こすタクシーなのでした。
そんな手厳しい京都の洗礼を受けながら、会場となる京都ミューズホールでサウンドチェック。中塚武も「ミュージシャンもサイコウ、オレもサイコウね」とYAZAWA度高い手応えを感じながら、いざ本番に臨みます!

高速4ビートの『The Theme of “JOY”』の、さらに高速バージョンからスタート!サックスとギター、中塚武のピアノが超高速で絡み合います!
そしてドラムのカウントから間髪入れずに『Make Her Mine』『Skipped Beat』を披露。中塚武のセクシーな歌声と仕掛け満載のリズムセクションが、まるで技巧的な前戯のごとく展開されるのです(子供は真似しちゃダメ!)。
と思ったら今度はタケシの三枚目ぶり全開のMCコーナー。饒舌な彼のトークはやはり長くなってしまうので、強制的に『Lift Me Up to the Sky』をスタート!そして間髪入れずに『SEXY VOICE AND ROBO』の怒濤のグルーヴ!ウッドベースもグイグイうねり、頑張って持ってきた甲斐があったというものです!(カスタネットにしなくてよかった!)
そしてテンションが最高潮に上がった会場を、華やかでハッピーな超大文字焼き『Your Voice』『Just a Pretty Song』の2曲でしめくくりました!う〜ん、YAZAWA度ならぬTAKESHI度高い手応え!

深夜にはWeller’s Clubにて、今度はDJ・中塚武として再登場し、さらなるハッピネスを発砲!重い物は絶対に持たないでおなじみの中塚武。そんな彼が、明らかにカスタネットより重いキーボードとレコードバッグをここまで持って来ることができたのはなぜでしょう?それはね、京都のみんな、「オマエラもサイコウ」だからなんだよ!


後光が差してます。ステキ!


本日YAZAWA度高め。
(photo by BM)


打ち上げにて。酒にありつきとうとう壊れるタケシ。

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焼きいも豆乳


うちの近所のスーパーの入り口すぐの場所に「やきいもコーナー」があって、焼きたての石焼きいもを売っているのですが、その脇に冗談のように置いてあったのがこれ。冗談も豆乳もどちらも好きな僕としては飲まずにはいられない!ということで買って飲んでみたところ、これが激ウマ。
本当に焼きいもの風味がするので「香料の科学技術もここまで進歩したのか・・」とため息まじりに成分表を見たところ、何と普通に「焼きいも」がそのまま入っていました。科学技術どころかめっちゃアナログじゃん。冗談もここまで本気だと嬉しくなりますね。
この冬おすすめの冗談飲料ですが、味はマジウマ。しかし焼きいもと豆乳を組み合わせようなんてよく思いついたなあ。そのアイデアを通した上司もエライ。

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9/21 GROOVY SAUCE ファイナルパーティー!


オルガンバーで3年、LA FABRIQUEで2年、怒涛のように駆け抜けた5年間。
心も、からだも、すっかりグルーヴィーになりましたね。
9月21日、金曜日。
僕たち、わたしたちの、卒業式!


QYPTHONEのライブパーティーとして始まり、アナログ「GROOVY SAUCE COLLECTION」シリーズとともに大ブレイクしたスーパーパーティーもようやく全DJメンバーのリリースを達成し、ついに素晴らしい大団円を迎えることになりました。
関西支部長:BM君、そしてルーキーのCT24、昔からお世話になっているスーさんこと鈴木雅尭さんもこの晴れの舞台に駆けつけてくれましたよ!


いまや各方面で大活躍中の3アーティスト、藤澤志保、THE LOWBROWSのchaki、NA-3LDK。今日はGROOVY SAUCEレジデントとして最後のDJプレイに臨みます。
このGROOVY SAUCEで培ったおのおののアーティスト魂が発揮され、教師役として腕を振るってきたタケシも彼らの成長に目を細めて感慨深げに…と思ったら、中塚武DJタイムに突入するといつも以上にテンション高く、弾けまくり!DJブースから煽りまくり、歌い、踊り、レコードを投げまくり、、、やっぱり彼はどの教え子よりも強烈なグルーヴが備わっているようでございます!


士官学校の卒業式の帽子のように勢いよく宙を舞ったレコードのうち、何枚かはサヨナラホームランのボールのように我れ先にとキャッチされ、あと何枚かは最後のギロチンのように頭や首に思いっきりぶつかっていたようです(被害者A→藤澤志保)。


各DJと大河原泉の歌のセット、CT24のライブ、と盛りだくさんな内容、そしてGS名物ショットの嵐!懐かしい顔ぶれも、そして今回が初めてのお客さんも、このファイナルパーティーに集まって乾杯をしていました!
そして最後にGROOVY SAUCEメンバーをここまで育て上げてきた総帥・中塚武による答辞で皆さんにご挨拶。「君達は良い生徒ではなかった!でも私はあなた達のことが大好きになりました。」…そんな金八調ではなかったけど、なんかそんなイイ感じの事を話してましたが、みんな酔っぱらってほとんど誰も聞いていませんでした。


そしてイベント終了後にメンバー全員で【最高にGROOVYな仲間たちに乾杯!】

(↑最後の写真はChoco Macaさんより頂きました!)

中塚武はこれで一休み、、、なーんてするワケが無く、これから秋〜冬に向かって怒濤のリリースラッシュ&ライブ/DJラッシュが待っております。
しかも10月から、毎週金曜18時ニッポン放送インターネットラジオで生放送番組も始まっちゃいますので、そちらもチェキラッチョ!!!

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fai10周年記念イベントレポ!


9月15日、幕張メッセで行われたfai10周年記念の大イベント「9・15事変 ニッポンジン東京湾襲来」が開催されました。

東京からは意外と遠い幕張、しかし音楽好きの若者が集うとあれば、音楽好きの若者好きの中塚武が参加しない訳にはいきません!
大小4つのステージに加え、屋台村やバーまで設けられた巨大な会場。日本を代表するDJやアーティストが最高峰の音を繰り出しており、ここはまさに、ニッポンの音楽の最前線基地といえましょう。

池田正典氏に引き続き、DJテントを任された中塚武。
出だしから全開で飛ばしていると、ちょうどその頃、ステージ1のケツメイシが終演して屋台村に大軍勢が押し寄せてきました。
屋台村に漏れ出す中塚武の全開サウンド!焼きそばとかカレーとか食いながら興味津々と集まる大軍勢も、中塚武のブッ壊れまくりパフォーマンスを見たとたんに瞬殺され虜に。いつのまにかDJテントに入りきれないほどオーディエンスが。大軍勢はテントからはみ出しながらアツいグルーヴを刻み続けていました!そして中塚武もビールをあおり続けていました!
シラフでDJを始めたはずの中塚武は、akakage伊藤陽一郎さんにバトンタッチするころにはすっかり酔っぱらい状態に。最後にはi-depナカムラ君と一緒に、akakageのステージに乱入しながら、沸き上がる大観衆の歓声にDJブース上から応えていました。

DJ終了後、中塚武がファン女子に囲まれて鼻の下を伸ばしてデレデレしている中、スタッフは一段落ついて腹も減ったので、韓国屋台でも食うか!ということになって列に並んでいたら、近づくにつれその列はかき氷の列だと判明。また並び直し。。

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イッセー尾形



僕は1980年代や80′s風の日本があんまり好きじゃないんです、と言うかキライなんです、いや、大キライなんです。僕がイメージする80′sって、インテリ風の奴があえて狂ったことをしてみたり、何かにつけてデザインが過剰だったり、刹那的というか度が過ぎた快楽主義というか。まあとにかくいけ好かないのですね。
その80年代嫌いはいつ頃からかと言えば、もうすでに80年代の時にリアルタイムに嫌いだったんです。ちょうど小学生〜高校生までの多感な時期がまるまる80年代だったのですが、もう世間のあらゆる流行が気に入らなかったですね。ニューウェイヴ/ニューロマンティック、ひょうきん族、ガンダム、とんねるず、西部警察、藤田ジャイアンツ、新日本プロレス、中曽根首相、、、日本にとっては絶好調の頃だったのでしょうが、僕的には全部ダメでした。好きだったのはファミコンとコロコロコミックくらいでしょうか。だから僕はファミコンとコロコロコミックだけで多感な10年を過ごしてたんですね。だからこんな変な大人に育っちゃったんだな。
イッセー尾形を最初にTVで観たのは月曜ドラマランドでの「いじわるばあさん」の警官役だったのですが、その後ちょこちょこTVに出ているのを見かけたりして、もう僕の中では絵に描いたような80年代男という印象があったんですよ。生理的に無理、って感じで。でもそれから数年後、中学生の時に深夜番組で偶然観た彼の一人芝居で彼への評価が180度変わりました。もう素晴らしいの一言。それで調べてみたら、もともと一人芝居が本業と知って、中学生ながら自分の不明を恥じたものでした。
何処にでもいそうなごく普通の人物を、これでもかってくらいに細かく描写していて、無理に笑いを取ろうともせず、落げも特になく、淡々とその人物になり切っている舞台。幕間では次のキャラクターへの衣装に舞台脇で着替え、その間の場内にはPaul Bleyのソロピアノが静かに流れたりして。このピンと張りつめた空気が本当に素晴らしい。なかなかチケットが取れない彼の舞台ですが、DVDも出ているのでぜひ観て欲しいです。
ちなみに僕が好きなのは、たくさんあるけど「中華屋」「ゴースケ」「昼下がりの大工」「今日から電器屋さん」「パリにて」などなど。部屋でピアノ弾きながら毎日観てます。

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コロコロコミック


今月はバタバタと1日2曲ペースで曲を作ってます。まるでイチローの安打ペースみたい。普段から躁気味の僕ではありますが、今はさらに輪をかけた精神状態で、外人に「How do you do?」と訊かれたら「躁々」と答えてしまうことでしょう。
少年ジャンプの連載マンガ家のように部屋のピアノとマックの前に貼り付いて作られた曲たちは、来月からTVで毎週お茶の間に流れることになりそうなので、聴きたくない人はTVの前で耳をふさいでて下さいね。
外出はほとんど家の下にあるコンビニのみという生活なのに、なぜか出費は多いんですね。何故かって?そりゃもうアナタ、アレですよ、「インターネットショッピング」ですよ。あれは魔物ですね。ワンクリックでン万円の散財も無きにしもあらず。amazonにフェラーリとか売ってたら、ついワンクリックで買っちゃいそうですもの。
しかしそこまでの勇気がない僕が最近買っているモノと言えば、昔のコロコロコミック。実は集めてるんですよ。創刊号なんていつの間にか2冊あるし。創刊からNo.10くらいまでのコロコロはスゴイよ。「ドラえもん」だけで200ページ(笑)。しかも単行本に載ってないレアなエピソード満載。どのキャラも全体的にぶっきらぼうなのが妙におかしい。
僕がリアルタイムで初めて買ったコロコロは1979年7月号。その時買ったのはそのまま持ってるんだよね。その辺の初期コロコロをヤフオクに出してくれれば、入札は僕がしますので。
次はコロタン文庫のコンプリートを考えてます。

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Super Size Me / Morgan Spurlock



パソコンやインターネットに完全に毒されている僕の身体は「まっく」と聞けば「あっぷる」と条件反射的に答えるよう子供の頃から躾けられているのですが、一般的には「まっく」といえば「はんばーがー」と答えるように、あめりかのおじさんから教えられている訳ですね。
そんな「あめりかおじさん」の教えに真っ向から逆らう映画が、これまたおじさん本人から送られたものだから、ニッポンの子供たちは混乱をきたし、教育の現場は不登校や学級崩壊が相次いでいるそうです。
この「Super Size Me」は30日間マックだけを食べつつけるドキュメンタリー映画ですが、元Super Sizeで糖尿病予科練に所属していた3年前の僕ならば難なくクリアだったかも。
観る前は僕もご多分に漏れず「一体30日後はどうなるんだろう?」という興味ばかりが先に立っていましたが、観ているうちに今まで知らなかったファストフード産業の実態が晒されていくので、被験者の結果よりも「こんなもの食べさせられていたのか」という驚きの方が強くなっていきます。
映画を観ながら「うーん、マックはもう食べるのよそう」と言ったその口でペヤング食べてました。僕の場合は30日間ペヤングだけでも全然大丈夫な気がします。タイトルは「Square Face Me (邦題:四角い顔)」。

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ぴったりはまるの本 / 佐藤雅彦+ユーフラテス



根っからのゲーマー気質である僕は、遊びやゲームのルールを考えるのが大好きで、小学校の時には毎月のように新しい遊びを考えてはクラスメートと試し遊びしてみるという、ヒマな時間が有り余っている小学生ならではの生活スタイルを貫いていたものです。職員室では「中塚は遊びの天才だ」とまで噂されていたのですが、いい大人になってもその気質を引きずる今となっては、遊びすぎて「天災」に成り下がっています。
そんな気質を持つ僕にとって、よく取材等でライバルや憧れの人を挙げろと言われても誰一人としてミュージシャンを思いつかないんですね、音楽家のくせに。それよりも、別の肩書きを持ちつつ面白いゲームを作った人物に憧れと羨望を抱いてしまうのです。Psy-sの松浦雅也氏(「パラッパラッパー」作者)や糸井重里氏(「MOTHER」シリーズ作者)などには憧れや羨望などではなく、憎たらしくてワラ人形を作りたいくらいであります。
そんな僕の「五寸釘リスト」には「I.Q.」というゲームを作った佐藤雅彦氏も当然入っております。古くは超売れっ子CMプランナーとして、最近では「ピタゴラスイッチ」の企画者としてもおなじみの、日本を代表する「遊びクリエイター」のひとり。「I.Q.」に至っては「夢の中でルールを思いついた」なーんて天才肌なコメントを言ってのけており、天災肌の僕としてはそれだけで悔しいのですが、このゲームがまた面白くてイヤんなっちゃう。
彼の書く本も変わっていて、企業CMポスターを勝手に考えて作った「勝手に広告」や、世界一長い本「Fが通過します」など、まさにアイデア一発勝負の本が多くてどれも最高。
その中でも可愛くて笑えるのが「ぴったりはまるの本」。家にある日用品の輪郭だけが延々と描かれていて、そこに何かがピッタリはまる、という本。「よくこんなアイデア一発が本になるなあ」と、そのくだらなさに呆れつつもニヤケてしまう。
くだらなくて、笑えて、ポップ。うわぁ、僕の音楽そのままやんけ。

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謹賀新年2007!!

新年明けましておめでとうございます!
昨年中は、そりゃもう色々とありまして、おかげさまで2ケタのタイトルをリリースすることが出来ました。がんばったよ、タケちゃん。途中から自分自身でもリリースの頻度についていけず「え?もうあれ発売してるの?」みたいな。本当に皆さんの懐を痛め続けることばかりでまったく心苦しく思っている次第ですが、今年も同じようなペースで行こうかな?なんて、全然反省の色が見られない様子の中塚武です。
おかげですっかり本業である文筆業がおろそかになってしまい、このコラムもなかなか筆が進まない状態ではありましたが、今年は「作家・中塚武」の面目躍如とばかりに、なるべく頻繁に更新していき、しょこたんに並ぶ「ブログの帝王」となろうと画策しております。もちろんブログ初の直木賞受賞も視野に入れております。
新年早々下らないご挨拶となってしまいましたが、僕の場合は下らないのは新年に限ったことではないのでどうかご容赦のほどを。
僕はと言えば、本日元旦よりCount Down JapanでDJをしつつもすぐにレコーディングのスタジオが入っていたりして、あまりお屠蘇気分を味わえないのです。でもお酒を年がら年中飲んでいれば似たようなものですね。しかし新年から「カウントダウン」って何だか良い響きだな。「今年も残すところ364日!」なんて叫んでみようかな。

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