Column

【生放送で60秒CM制作(1)】

昨日は「ラジオ生放送中に60秒CMを一本作ってしまおう」という寿命が1年ほど縮まるような番組に、音楽制作で参加しました。

番組は【J-wave Special McDonald’s TOKYO CREATORS’ LIVE
MCクリスペプラーさん、制作するCMの総合プロデュースおちまさとさん、コピーライター藤本ヨシカズさん、そして音楽がワタクシ。
「クリエイターズライヴ」と銘打つだけに皆さん超強力な布陣に囲まれ少々恐縮しつつも、いつも通りニヤケ顔で乗り切ってしまえ!と臨みました。


 
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2週間前におちさんから渡されたお題が、成人式にちなんで「20年後の今日」ということだったので、まず20年前のことを考えてみました。

音楽の20年前・・・90年代J-POPかあ。
で、今・・・AK○48かあ。K-POPかあ。

なんか、、、全然進歩してないじゃん。
この20年、日本の音楽業界は音楽よりもお金儲けのことばかり考えて、結局儲からなくなっちゃって、自分たちのせいなのにそれを不景気のせいにしてる。
何か違うぞ?
って思ったのが、最初のとっかかり。


 
 
 
 
で、今から20年後・・・
・・・それでも僕はこの国に希望を持ちたいなと思ったのです。



20年前から今までの20年間は、確かに拝金主義で心も社会も荒んで、その結果、良心も思いやりも、それらを犠牲にして儲けたはずのお金さえも無くなってしまった。何にも無くなった。

でも、希望だけは持っていたい。
少なくとも僕の作る音楽には希望をたくさん入れておきたい。

これから先20年間で、僕がどれだけの音楽を作れるか分からないけど、
20年後に、
「あの中塚武ってバカがいたから、少しは日本の音楽も捨てたもんじゃないと思えたね」
「あの20年前のJ-waveの無謀な企画の番組、良かったよね」
「ああいうバカな試みをする奴らが、20年前にはいたよね」
と思ってほしい。

無謀な思いつきとか、バカな試みとか、青臭い挑戦心とか、そういうものが希望につながると信じたい。
その一念でこのCM音楽を作ろうと決めました。

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シナリオ案は本番の2日ほど前に届きました。

いま20歳の自分に語りかける20年後の自分。
希望を持って青空を走り抜けようとする20歳の自分。

すごく心が打たれるシナリオ。さすがだなあ、藤本さん。
この2人の自分それぞれにメロディのモチーフをつけて、最後には2つのメロディを融合させてひとつのメロディにすると、この2人の対比がさらに映えるかも。

今の20歳の自分=バイオリン
20年後の自分=チェロ

同じ弦楽器なのにトーンの異なる2つの楽器が、メロディを別々に奏でて、最後には1つのメロディに。そうなったら素敵だなあ。
さっそく曲を書いて、本番の録音に臨みました。

(その2へ続く)

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