Column

【できない理由】


特に毎日と決めている訳ではなく、まあまあほぼ毎日に近いペースで1時間のジョギングを日課にしているのですが、ふと思い立って、ごくごく軽い気持ちで、
「4月はどんなことがあっても毎日ジョギングを続ける」
というのをやってみることにしました。

まあほぼ毎日やっていた日課ですから、そんなに苦にもならないだろうと高をくくっていたのですが、その後すぐに、ある重大な2つの真実にぶち当たりました。


【1】「必ず毎日続ける」という言葉のプレッシャーが意外に強力。

食事でも歯磨きでも入浴でも、普段毎日やっていることってもうすでに無意識にやってます。
それをわざわざ「毎日続ける」と意識すると、意外と肩に力が入っちゃうんですね。
小さいころ漢字練習を続けてたら、だんだんその漢字が変な形に見えてきちゃうことってありましたが、ああいう感じ。
生活習慣のゲシュタルト崩壊とでもいうのでしょうか。

逆に言うと、あえて「絶対に毎日続ける」と決めるだけで、普段なあなあでダラダラやっているようなことでもある程度の緊張感を取り戻せるんだなあと、何だか妙に感心してしまいました。

何となくダラダラ続けてる練習や仕事も、何か一つでも「絶対に毎日続けること」を決めるというのは、生活に刺激を与える良い方法だと気づきました。


【2】信じられないペースで毎日「できない理由」を思いつくことができる。

自分に何かひとつ天賦の才能があるとすれば、それは「できない理由」を思いつくことだ、と確信しました。
それはそれはもうビックリするほど大量の「できない理由」を、今月は思いつくことができました。

「外はどしゃ降りだから行かなくても良いんじゃないか?」
翌日晴れたら、
「昨日の雨でコースがぬかるんでるから」
翌日曇りだと、
「気圧が少し低くて気分がすぐれない」
もう全天候に対応できる「できない理由」が瞬間的に用意されてしまうのです。

これって僕だけではないのかも知れません。
人は誰もが「できない理由」を思いつく天才なのかも。

しかも、この天賦の才能に自分自身は気づくことが少ないので、
知らないうちに、
ほぼ毎日、
時と場所を選ばずに、
その才能をいかんなく発揮して「できない理由」を大量生産してしまうのですね。

自分が「出来ない理由を思いつく天才」だと自覚した瞬間から、できない理由に惑わされることが極端に少なくなりました。
しかも毎日「自分は天才だ」と思えるので、割と気分もいいです。


という、たいしたことのない心の波瀾万丈を乗り越えながら、今日でその1ヶ月がようやく終わります。
今からジョギングに行ってこようと思います。

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